[memo] ルールブックの読みにくさ
玄兎 2008.8.15 (金曜日)
『神曲奏界ポリフォニカRPG』がらみでもう一つ。
SRS系ルールブックの読みにくさの原因について。
ルールブックの読みにくさ
こちらで F.E.A.R.ブランドのルールブックが読みにくい、という話がありました。
僕は RPG との付き合いが長いので、「知らない人の視点」に立つのはどうしても難しく、客観的には判断できないんですが。
それを除いたとしても、確かに「読みづらいなー」と思うことがあります。
「なんでじゃろ?」というのが頭の片隅にあったんですね。
で、ルールブック読んでたらすぐに見当が付いたことがあったんです。
少なくとも内容以前に、SRS系ルールブックには欠陥があるんじゃないかと。
活字表現についての勘違いというか、紙面デザインのミスだと思うんですよ。
分かりやすいところでは、「明朝体」と「ゴシック体」の機能を理解していない。
そもそも見出しと本文は、別のフォントにした方が読みやすいモンです。
見出しに求められるもの
見出しってのは絵で良い。
アイキャッチとか、コピーとか、POPとか、そういうモノですね。
パッと目にして見分けが付けばそれでいいんで、なるべく視線を動かさないものがいい。
止め撥ねに入り抜きは必要ないのです。
これはゴシック体に分があります。
本文に求められるもの
それに対して本文は、読み込ませるわけですから、一定の動線が有った方が良い。
止め撥ねに入り抜きがあった方が、文字の流れを作りやすいわけです。
こっちはもちろん明朝体ってわけです。
ダメ出し
で。
どういうわけだか、F.E.A.R.ブランドのルールブック――少なくとも SRS 系のルールブック――では、一部の見出し[*1] が小塚明朝の H[*2] か、それに類するフォント使ってるんですよね。
アレは誰の趣味なんだろう?
とにかく、この「本文と見出しが同じフォント」というのは、ノイズになります。
(本文もたぶんこれ小塚明朝ですね。スタイルは R でしょう)
特に小塚明朝の H は、縦横の太さが極端に異なるデザイン要素の強いフォントなので、パッと見は美しいし、POPやアイキャッチとして使用するにも適してるんですが、それは他に本文なんかが無いようなときの話で。特に同系フォントの、それも標準的なデザインである R スタイルのフォントと並べると、強弱が極端なために一部の線が消えているように見えてしまい、どこか不安定なイメージを与えてしまう傾向があるようにも思います。[*3]
それに加えて見出しと本文の間が詰まっているから、本文を読みながら見出しが視野の端に入ってノイズとして機能する、ということもあります。
多分、その辺を直すだけでも読みにくさはだいぶ改善されると思うんですが。
- [一部の見出し] = HTMLタグで言うと h1 と h3、いわゆる「部」と「節」が明朝で、「章」と「それ以外の小見出し」はゴシック、という混合構成。 [↩]
- [小塚明朝の H] = Adobe CS 系のアプリケーションにバンドルされている小塚系フォントの一つ。明朝体。H とは、小塚系フォントで最も太いスタイル。 [↩]
- [不安定な心象を与えてしまう] = これは僕個人の見解であって、特に統計上の結論ではない。 [↩]
[...] ―なんだこの不恰好な紙の束は! ルールブックの読みにくさについて、前にフォントの用法を間違ってるって話を書きましたが、あれはまあ図を描かないで説明できる範囲ってやつで [...]