[memo] ルールブックの表紙のこと
玄兎 2009.1.28 (水曜日)
面白いエントリがあったので便乗(笑)
ネタ元
派生エントリ
(派生エントリは他にもあるかも?)
なんで TRPG の表紙の多くはアニメ絵[*1]調なんだ? 買いにくいじゃないか! まして友人に薦めるだって!? という話(笑)
はじめに
最初に立ち位置の表明。
ポリシー
ルールブックの表紙絵の、キャラの顔なんかよくワカランくらい小さくていいです(笑)
この辺は僕の好みが反映されていて、僕はルールブックが見せてくれる「ゲーム世界」や「ゲームそのもの」には強い関心が有りますが、それらに比べると「キャラクター」に対する興味ってのは薄いんです。「ゲーム世界>キャラクター」であって「キャラクター>ゲーム世界」ではない、というか。[*2]
だからまあ、「キャラクター>ゲーム世界」という価値観とは最初からズレがあります。ご了承下さい。
人目が気になるお年頃?
まあそれはともかく、屋外で開きづらいような絵柄なのはイヤ。それでも文庫サイズならカバーかけちゃえば済みますが、ムックだともう目も当てられない。
あとは中のイラストも、無いと寂しいけど有ってもアニメ絵だと……やっぱし周りの目が気になるのでイヤです。
今でこそ家族・友人に理解もしてもらい、彼らと一緒に卓を囲むこともあるわけですが、学生時分はやっぱ本棚とか気になりましたね。
友達が家に来たとき、本棚見られるじゃないですか。本棚には人間性が表れるなんていいますが、そこにアンタ、ギャルゲ風の表紙の本がズラズラ並んでて御覧なさい。どーしましょうって話になるわけですよ(笑)
当時は「オタク=根暗→イジメの対象」の図式が分かりやすく存在したので、この辺はインプリンティングされちゃって過剰反応している可能性もあるんですが。
ルールブック表紙買いの経験
僕はアレだ、表紙買いしたのは『ロードス島戦記コンパニオン』くらいのものでして。
ガラスケースに飾られていたそれを、ミュシャ風のデザインにすっかり惑わされて、画集だと思って買っちゃったのでした(笑)
それ以降、イラスト買いしたものは無いです。[*3]
率直な感想
世代的な問題なんでしょうけどね、これって。
昔はそれこそ『ロードス島戦記』の表紙絵(出渕裕)ですら、「アニメ的」とか「軽い」とか言われてたんですけどね。今じゃあれも「古き良き時代」の象徴として懐かしがられるくらいになってるわけで。
……ということで本題へ。
アニメ絵な表紙が多い理由は?
上で紹介したエントリのコメントで、
でも、しかし。そういった意見を持つ人間がいることなど販売側も承知の上で、なおこういう表紙にしている。しかも全体の70%がこういう表紙を営業上の判断として選んでいる、という事実~目をそむけるのはいかがなものでしょうか?
これはもう「そのほうが販売上有利」だからであり、消費者のニーズというものです。
「こういう表紙が障害になるユーザー」よりも「こういう拍子以外だと手にとってくれないユーザー」のほうが多いという現実です。雪だるまの呟き ルールブック購入の障害 コメント欄より
とあって。
このうち最初の段落は、全然同意できる話です。昔から疑問を呈されているにも関わらず、今でも営業上の戦略として実施され続けているという事実から、目をそむけるわけにはいきません。
しかし、その後はちょっとまだ分からないんですよね。
本当に「そのほうが販売上有利」なんでしょうか? それが消費者のニーズ?
ルールブックのデザインをしている人、またそれにゴーサインを出している人がそういう判断をしているのは事実ですが、それが本当に「販売上有利」であるかどうかというのは、実勢のデータがないので分からんのです。
たとえばアニメ絵な表紙のルールブックに比べて、そうでないルールブックが売れなかったとして、「だからアニメ絵な表紙の方がいいんだ」というのは早計だと思うんですね。
だって売れなかった理由が表紙にあるのか否か、それすら分からんわけですから。
間違って買わせるため?
たとえば文庫版のルールブックなんかは、ラノベと同じ棚に置かれているのが大抵です。近いレーベルから出てるんで当然なんですが、そんな理由でラノベ読者が間違って手に取るケースは、それなりの頻度でありそうです。
現在はラノベのタイトルが過剰供給されている状態なので、ユーザ側も追いきれていない部分ってのがあって、目的も無く本屋でウロウロするような本好き人間なら「あれ、これなんだ?」っていうのはそこそこの確率でありそうな話。
で、それは分かるんだけど、じゃあムックサイズの方はどうなんだろう?
冒頭に書いたとおり、僕は画集と勘違いして買っちゃったコトがあるんで、まあそういうケースが無いとは言えない……と思いたいところですが(笑)
画集と勘違いして買って、TRPG知らなかった人が遊ぶ気になるか? というとまあ、ちょっと怪しい。僕はそれ以前から『T&T』やってたんで、すんなり受け入れられたんですけど、どうなんでしょう?
ムックは基本、書店買取になるそうなんで、どんな形であれ売れれば正義って話もありますが(笑)
それにまあ、画集と勘違いさせようと思っても、実際に大判ムックサイズのルールブックが画集棚に並ぶのかというと、どっちかというと今はゲーム攻略本の棚に並ぶほうが増えているような気がします。
この辺は確たるデータが無いので分からんですが。
ターゲットユーザに馴染みのある絵で
逆説的に、「ターゲットユーザに馴染みのある絵を持ってきている」という可能性もあります。この場合、「アニメ絵の方が売れているから」ではなく「アニメ絵に馴染みのあるお客さんに買って欲しいから」ということになります。
たぶんこれが一番ありそうな話だと思います。新規開拓のための戦略というわけです。
そう考えると、そこから外れる人間がどれだけ文句言ったって、変わるわけがない。だって最初から相手にされてないんですから、そらもう華麗にスルーもされるってモンです(笑)
君といるセカイ
この辺はアレですね、新しく連載が始まる ALG リプレイ「君といるセカイ」なんか実に分かりやすい展開になってるんじゃないかと。
ただまあ腐女子の方々をターゲットにするのに「プレイヤーは誰だ!クイズ」はちょっとマズいような気も。単品で見せる場合は「中の人なんていない」のが対腐女子主力兵器 “BL” のローマンティック(笑)なところ、という気もするんですが。
それともプレイヤー同士が BL 的なネタに使われることを望んでいるのか? うーん、チャレンジャー(笑)[*4]
まあ、そもそもこのメンツでBLやるのか? という疑問のが先に浮上しますが。実際がどんなモンになるのか分からんし、実は BL ベクトル全くナシかもしれんわけで(笑)
なんか美少年揃いでも内容は従来どおりの展開になりそうな気も。
『頂天のレムーリア』のレベルを狙ってるのかな? うーむ。
……いかん。脱線した(^^;
アニメ絵な表紙がプラスに働いた比率はどれくらい?
どうなんだろう?
「アニメ絵な表紙でヒいた」とか「抵抗があった」って話はときどき聞くんですが、逆にたとえば「アニメ絵な表紙だから買った」とか、「アニメ絵な表紙じゃなかったから買わなかった」っていう話は、あんまり聞かなくて。
それは「買う人は気にしてない」だけなのか、それとも「敢えて口にしていないけど基準になってる」のか? 後者がどれくらいの比率で存在するのか? ……っていうのは、けっこう気になるところですよね。
こうしたアンケートを取ろうとしたときの問題は、TRPG ブロガーってのはユーザの実勢に比べて洋ゲー好きが多そうだってコトでしょうか(笑)
- [アニメ絵] = いわゆるBESM(Big Eyes, Small Mouth : 大きな目と小さな口。日本のアニメの特徴とされる)な絵。セル塗り、またはそれに近い濃淡のグラデーションが弱いもの。萌え絵など。 [↩]
- [キャラの顔なんか小さくていい] = また別の理由として、実際に遊ぶとき、容姿の説明をあまり具体的にしないためでもある。TRPGのセッションでは、NPC情報はいくつかの属性と客観視点で提示される。たとえば「長髪の美形」とか「渋い髭オヤジ」といった形で。このときプレイヤーが連想するイメージは、実は大きく異なっている場合があるが、「美形」とか「渋い」とかいった属性に与えた役割を外さずに運用するには、その方が都合がいい。あまり具体的にしてしまうと、プレイヤーによっては「美形とは思えない」とか「全然渋くない」といった否定意見が出てしまい、うまく運用できなくなってしまうケースがあるのだ。 [↩]
- [それ以降、イラスト買いしたものは無い] = ただ、これは私がTRPGの情報を仕入れるようになったから、ということもある。当時は高額なボックスタイプが多かったため、RPGマガジンや、「勇者」と呼ばれる人柱(笑)たちから情報を仕入れ、検討するようになったのだ。 [↩]
- [BL的なネタに使われる] = BL(Boys Love)アニメ(含ドラマCD)の市場では、確かに「中の人」が重要な要素のひとつとなっている。が、それはユーザに「作品Aと作品Bで同じキャストが出演している → 作品Aで恋人同士なのだから、作品Bでも特に設定されてないけど実は恋人同士なのでは?」というメタ妄想に花を咲かせる傾向があることが大きいらしい。これをやるには複数のBL系作品が必要になるのだが、果たして? [↩]
[テーマ]ルールブックの表紙のあり方
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