RK-0.はじまり
――3月某日。あるTRPGプレイグループのメンバーが、国分寺のファミレスに集まっていた。
岡本「おつかれさまでしたー」
一同「でしたー」
――グループ結成から約一年ということで、皆で飯を食うことになった。それは良かったのだが。
玄「つか、これ何人いるの?」
岡本「14人です!」
玄「多すぎだろ!(笑)」
――一年前、たった一冊のリプレイ本をきっかけに集まったメンバーは、あっという間に21人まで膨れ上がっている。この日はそのうち半分の10人が集まっていた。中心人物である玄さんが、いつもの笑いっぱなしの顔で呆れ返っている。
桂「はじめての人も多いんじゃね?」
玄「だと思いますね。ワークショップに参加してくれた人たちは、顔くらいは知ってるかもしれませんけど」
――このプレイグループは、大きく三つのグループに分かれて活動している。そして、その三つのグループそれぞれで相談役になっているのが、玄さんである。
――しばらく仕事やら趣味やらの雑談に花を咲かせていると、別のテーブルから声がかかった。
白澤「玄パパ、これ全員で何かやりたいって」
玄「全員で? そりゃさぞかし壮観なマルチゲームになるだろうなあ」
白澤「無理?」
玄「いんや、無理じゃないよ。無茶だけど(笑)。あと、既存のTRPGからは外れることになるだろうね」
桂「できんのかよ」
玄「そりゃあ、できますよ。TRPGに限らずアナログのボードゲームってのは静的な情報のやり取りですから。そんなことは先輩の方が良く分かってるでしょうに」
桂「コンピュータだったらリアルタイムとか出来るけどな。そうか、郵便碁をやるようなもんか」
玄「あい」
桂「具体的には?」
玄「これまで作ってきたモデルだと、基本はPBMとTRPGのセッションを連動させるゲームですかね」
白澤「それでどんなゲームができる~?」
玄「戦記とか大河とか、グランドホテルかな」
白澤「アンサンブル?」
玄「そだね」
白澤「やってみたーい」
玄「いいよ。やろうか」
桂「お前ほんと女に甘いな(笑)」
玄「(笑)あたりまえでしょう。僕は男なんだから」
岡本「今、決とっていいですか?」
玄「いいですよ」
――そんな軽いノリで、一周年記念ビッグゲーム「流亡の王国」は立ち上がった。
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